大学名
タシケント国立東洋学大学

ウズベキスタン
地域
NIS諸国
原語または英語名
Tashkent state Institute of Oriental Studies
学部

構成(組織・教員数・学生数)
組織:言文学部日本語講座。その他に歴史学部や国際関係学部、経済学部でも第2外国語として日本語が学習されている。
教員数:8名・日本人教員は2名(現地採用)。
学生数:日本語専攻の4学年をすべて合計して86名。学生の言語別にクラスが構成され、ロシア語・ウズベク語のクラスにそれぞれ10人から12人の学生が在籍する。
日本語学習の主たる目的
卒業時には日本語で日本研究ができるようになること、日本語で専門の研究ができるレベルになることを目指す。日本語学習においてはコミュニケーションが重視されている。
必修科目
各学年週5コマ前後(1コマ80分)
1年生は「日本語初歩」をもとに大学が作成した教材、2年生以降は「表現文型」をもとに作成した教材などを使用する。上級の学年では生教材も使用している。タスク達成、プロジェクト型の授業も行い、卒業論文作成、論文発表会なども行っている。
日本人教員情報
人数:現在2名
タシケント市内の他大学では日本人教員を必要としているところが多いが、国際交流基金、JICA、青年海外協力隊などの派遣任期が終わった後に教員としての勤務が続かないという状況である。
目標とする日本語のレベル
日本語能力試験のN1あるいはN2の取得を目標とする。
必須科目の使用テキスト
タシケント東洋学大学の自作教材
卒業生の進路
就職:日本語と関係のない仕事に就く学生が多い。大使館やJICAなど日本語が必要な仕事はタシケントでも少なく、地方ではほとんどない。卒業後日本に留学する学生もいる。
進学:大学院進学は10人に1人、2人程度。
学習上の困難点
漢字の学習(卒業までに常用漢字すべてを学習するため)や、文章の読み取り能力など。
大学院

構成
学生数:現在修士1年、2年ともに4名ずつの学生が在籍している。ほかに、政治や、国際関係などの他専攻で日本関係を学んでいる学生もいる。
研究領域・方向性
言語、文学
ただし専門は毎年教育省により指定されている。
コースの特徴
修士論文の提出が義務付けられている。単位制ではないが必修が30科目程度あり、科目は翻訳、文法、言語学理論など。
学位授与
1995年以降、毎年修士号を取得する学生がいる。
博士号を取得した学生はこれまでに1名のみ。
卒業後の進路
他大学の教員、外務省、貿易関係など政府の仕事、および会社に就職など。
大学教員になるには修士号が必要、他の職種でも修士号を持っていると有利である。
留学

位置づけ
本学への留学定員2名の他、筑波大学、法政大学、日研生も合わせて毎年10名以上の学生が留学している。通常は3年終了時に留学。留学には学内の選考試験を受験する必要がある。
提携大学
東京外国語大学、筑波大学、法政大学
留学に対する意識・条件・選抜
留学希望者は多い。本学にはトップレベルの学生を送っている。
留学後の学生の状況
学生により異なる。
その他情報

調査協力者
菅野怜子、エリヨーフ・マッチャノフ
調査者
坂本惠
調査日
2016/03/23
資料

コメント

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その他
本学からの交換留学生も同じ組織で受け入れており、積極的なよい交流ができている。
外大関係者情報
本学の学位取得者が帰国して教員になっている。