大学名
国立ガジャ・マダ大学(人文学部日本語・日本文学学科)

インドネシア・ジョグジョカルタ
地域
アジア
原語または英語名
Universitas Gadjah Mada(Fakultas Ilmu Budaya, Sastra Jepang)
学部

構成(組織・教員数・学生数)
科長:Stedi Wardoyo氏、副学科長:Yayan Suyana、会計係 : Wiwik Retno H.氏。
教員:Eman Suherman氏(専門:日本語、日本文化、日本文学)。
Sri Pangastoeti氏(専門:歴史学、文化)、Deddy Hernandy Oekon氏(専門:日本現代文学)、
Tatang Hariri氏(専門:言語学、日本文化)、Najih Imtihani(専門:言語学、歴史学)、
Robi Wibowo氏(専門:日本文化、日本文学、日本語)、Mulyadi氏(専門:社会言語学、統語論、文化)、
Stedi Wardoyo氏(専門:歴史学)、Yayan Suyana(専門:言語学、比較言語学)、
Wiwik Retno H.(専門:言語学、文化論)

教員数:公務員教員11名,非常勤講師1名,日本人教員1名,職員1名
学生数:218名(一学年定員は30名)
日本語学習の主たる目的
学科の目標、カリキュラム
・はば広く「日本学」、つまり日本の歴史・文化・精神を教える。
・言語、文学、文化、歴史の各分野と関連分野について、広い基礎知識を身につける。
・社会で対応できる問題解決能力、国際化社会で活躍できる人材育成を目的とする。

学科のポリシー
・1年次と2年次に日本語の4技能(読む・書く・話す・聞く)を集中的に総合的なTeam Teaching で教え、3年次以降には日本語力を延ばすための発展的な授業を設置している。
・卒業まで日本語能力試験2級を受験した証明書を提出する。
必修科目
大学必修科目9単位:宗教、道徳、学外社会奉仕活動
学部必修科目12単位:文化学入門、英語、インドネシア文化、インドネシア語
日本語学科必修科目92単位:文法Ⅰ~Ⅵ、聴解・会話Ⅰ~Ⅵ、漢字Ⅰ~Ⅲ、作文・読解Ⅰ~Ⅴ、日本事情、多文化理論、日本研究入門(言語・文学・歴史・文化)、論文ゼミ、卒業論文、インターンシップ 
日本人教員情報
以前は国際交流基金派遣の日本語教育専門家を受けいれていたが、現在は学部の援助で1名雇用している。原則として任期は2年。採用条件は①博士号を持っていること、②日本語教育の資格をもっていること。日本人教員に固定された役割があるわけではないが、現在、日本人教員は作文・会話を担当している。
目標とする日本語のレベル
1.知識
日本の言語学、歴史、文学と文化の理論と研究方法を理解する。
文献の理解と翻訳の原理を理解する。
日本文学、歴史、言語、社会構造を理解する。
2. 日本語を使った知的能力
問題を認識し、分析して解決策を提示する。研究や適切な代替案に基づいて意思決定を行う。

3.実用的なスキル
さまざまな状況に対応できる4技能(話す、読む、書く、聞く)
日本の言語、文学、歴史と文化研究の理論と方法を適合する。

4 日本語を使った.運営能力
多様な利害関係や様々な分野の関心を持つ人々によって構成されたグループで協働プロジェクトを運営する。
調査と分析の結果を情報交換する
*卒業までに日本語能力試験N2合格が目標。
必須科目の使用テキスト
1年次~2年次:学科作成の文字教材(かな・漢字Ⅰ・漢字Ⅱ)
『みんなの日本語(初級)』(スリーエーネットワーク)、『J-Bridge Beginners』(凡人社)、『できる日本語』(アルク)など
基礎的な教科書をベースに独自に作成した文法学習書

2年次~3年次:『みんなの日本語(中級)』(スリーエーネットワーク)、『日本語生中継』など中上級の日本語教科書  
卒業生の進路
60%は民間企業に就職する(旅行会社、貿易会社、人材派遣会社、語学学校など)
公務員に人気があり、約20%が公務員になる。(高校教員を含む)
国営企業は約7%(石油会社、銀行など)
残りは自営業(通訳・翻訳を含む)
学習上の困難点
卒業時までにN2合格が目的であるが、実現できない学生も多い。
大学院

構成
人文学部に学士課程・修士課程・博士課程がある。
研究領域・方向性
人類学、歴史学、文学、言語学に分かれている。
コースの特徴
それぞれの専攻による。日本語・日本文学に特化されたプログラムはない。
学位授与
ガジャ・マダ大での博士号授与はまだない。
修士号の取得者は5名ほど。
卒業後の進路
大学等の研究職
留学

位置づけ
2、3年次に合わせて7名ほどを日本の交流提携校に1年間の交換留学生として送っている。
私費留学する者がいないわけではないが、一般的ではない。
提携大学
東京外国語大学 、東京大学、大阪大学、東北大学、神戸大学、名古屋大学、九州大学、静岡大学、愛媛大学、岡山大学、佐賀大学、徳島大学、山口大学、山形大学、広島大学、茨城大学、 大阪市立大学、奈良先端科学技術大学院大学、東京工業大学、愛知県立大学、千葉大学、中部大学、中央大学、上智大学、福岡女子大学、広島経済大学、茨城大学、神戸デザイン大学、京都産業大学、芝浦工業大学、国際大学、東海大学、東京農工大学、豊橋技術科学大学、同志社大学、国士舘大学、新潟大学、立命館大学、フェリス女学院大学
留学に対する意識・条件・選抜
成績、学生活動、日本語能力(N3合格レベルが基準)に基づき、希望者の中から選抜する。
留学後の学生の状況
特に日本語能力において成果をあげている。
その他情報

調査協力者
ステディ・ワルドヨ(学科長),ヤヤン・スヤナ(日本語教員),浜元聡子(日本人教員)
調査者
河路由佳・坂本恵・降幡正志(東京外国語大学教員)
調査日
2014/08/27
資料

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その他
日本企業より公務員の方がより人気が高い傾向にある。しかし、日本企業への就職希望は多く、大学でも日系企業の説明会などを実施している。ほかに学内外で就職説明会を実施。キャリアセンターも活動している。日系企業については情報が足りないと感じている。
外大関係者情報
・教員の共同研究、学生の受け入れを希望する。
・日本語教育に関する情報発信を期待する。(これまでの情報のほとんどが国際交流基金経由なので)