大学名
「サピエンツァ」ローマ大学
国
イタリア
地域
ヨーロッパ
原語または英語名
URL
学部
日本語学科あるいは関連学科
構成(組織・教員数・学生数)
大学は11学部、その中の哲文学部の4つの学科のうちの1つが東洋研究学科(Dipartimento Istituto Italiano di Studi Orientali)である。
学科には毎年460人の学生が入学し、180人程度が日本語・日本文学を選択。(因みに中国語180人、アラビア語80人、韓国語50人、その他ヒンディ、ペルシャと続く。
学部は3学年で、少しずつ在学生が減少。さらに、2年のマジストラーレと呼ばれる専門課程があり、30人程度が進学。
博士課程は人数が限られ、日本は年に1,2名程度。第二外国語としては、英語やフランス語専攻の学生が学年ごとに15~20人程度履修するが、専門の学生の授業と共通。その他の学部、専攻からの履修者はまれである。
学科には毎年460人の学生が入学し、180人程度が日本語・日本文学を選択。(因みに中国語180人、アラビア語80人、韓国語50人、その他ヒンディ、ペルシャと続く。
学部は3学年で、少しずつ在学生が減少。さらに、2年のマジストラーレと呼ばれる専門課程があり、30人程度が進学。
博士課程は人数が限られ、日本は年に1,2名程度。第二外国語としては、英語やフランス語専攻の学生が学年ごとに15~20人程度履修するが、専門の学生の授業と共通。その他の学部、専攻からの履修者はまれである。
日本語学習の主たる目的
1年生は文法、読解など書き言葉のみ、2年から会話やLLなど導入、3年でオールラウンドな力がつくような組み立て。
必修科目
文法解説、翻訳:週2時間(イタリア人講師)
文法演習:週5時間(3年生は4時間)(日本人教師) (マジストラーレの場合、文法解説、翻訳は4時間、文法演習は6時間)
1年次:300人単位での授業(大講義室) 授業に出るのは義務ではなく、全員が授業に参加しているわけではない。
文法解説、翻訳の授業ではイタリア語で文法の説明をして、日本語で例文を出し翻訳する。学生に読ませたりもするが、大抵前の列に座っている学生を指すため、後ろに座っている学生が講義中に声に出して読む機会はほとんどない。
2年次:LL教室を使用した授業(週に1-2時間)
設備の関係から約25人のグループに分けて行う。
LL教室での授業は少人数のため、学生の発言機会が多く、活動の幅も広い。
3年次及びマジストラーレ:文型の習得の確認に加え、日本研究、論文の作成のために日本語で書かれた資料を読む必要になった学生の読解力を高めるための翻訳の授業が中心となる。
文法演習:週5時間(3年生は4時間)(日本人教師) (マジストラーレの場合、文法解説、翻訳は4時間、文法演習は6時間)
1年次:300人単位での授業(大講義室) 授業に出るのは義務ではなく、全員が授業に参加しているわけではない。
文法解説、翻訳の授業ではイタリア語で文法の説明をして、日本語で例文を出し翻訳する。学生に読ませたりもするが、大抵前の列に座っている学生を指すため、後ろに座っている学生が講義中に声に出して読む機会はほとんどない。
2年次:LL教室を使用した授業(週に1-2時間)
設備の関係から約25人のグループに分けて行う。
LL教室での授業は少人数のため、学生の発言機会が多く、活動の幅も広い。
3年次及びマジストラーレ:文型の習得の確認に加え、日本研究、論文の作成のために日本語で書かれた資料を読む必要になった学生の読解力を高めるための翻訳の授業が中心となる。
日本人教員情報
文法解説、翻訳は、イタリア人講師が担当、文法演習は日本人教師が担当する。
教員は言語・文学3名、歴史名、美術1名の専任。その他、3名の日本人非常勤講師。
教員は言語・文学3名、歴史名、美術1名の専任。その他、3名の日本人非常勤講師。
目標とする日本語のレベル
3年生でN2~N3が目標。留学経験がないとなかなかN2までは到達しない。
必須科目の使用テキスト
『イタリアで学ぶ日本語』斉藤真理子著、
『Corso di lingua giapponese per italiani,』Bulzoni, Roma 1999(使用言語は日本語)
『中級日本語』東京外国語大学留学生日本語センター(第6課まで)(3年次後期から使用) 翻訳練習のための生教材(「週刊子どもニュース」や「朝学」のサイトなど)、LL教室教材 Mastrangelo, Ozawa, Saito, Grammatica giapponese (日本語文法)Hoepli, Milano, 2006(ローマ大学教員作成)(文法説明などはイタリア語)
『中級日本語』東京外国語大学留学生日本語センター』(専門課程教材) その他、翻訳練習のための生教材、LL教室の教材、日本人教師の補足教材
『Corso di lingua giapponese per italiani,』Bulzoni, Roma 1999(使用言語は日本語)
『中級日本語』東京外国語大学留学生日本語センター(第6課まで)(3年次後期から使用) 翻訳練習のための生教材(「週刊子どもニュース」や「朝学」のサイトなど)、LL教室教材 Mastrangelo, Ozawa, Saito, Grammatica giapponese (日本語文法)Hoepli, Milano, 2006(ローマ大学教員作成)(文法説明などはイタリア語)
『中級日本語』東京外国語大学留学生日本語センター』(専門課程教材) その他、翻訳練習のための生教材、LL教室の教材、日本人教師の補足教材
卒業生の進路
修士課程進学あるいは、漫画、アニメ、観光などに関係する仕事に就く。
学習上の困難点
イタリア語と文の構造が違うため、文法が最も苦戦する。漢字は楽しみながら学ぶためそれほど困難とは言えない。
大学院
構成
博士課程:各学年6名 2年制の課程で「東洋アジア」等の3コースに分かれる。
研究領域・方向性
文学、歴史、美術、言語学、宗教等. 文学の専門の教授が多く、学生も文学専門が多い。
コースの特徴
ゼミ(年3回) 教師による授業、学生の研究発表などが行われる。
その他に、博士課程の学生は実習として学部の教育にも携わる。
その他に、博士課程の学生は実習として学部の教育にも携わる。
学位授与
それほど実績があるような印象はない。
卒業後の進路
教職を目指すも、現実には難しい。研究を継続する意志をもつ。
留学
位置づけ
未調査
提携大学
協定大学:東京外国語大学、東北大学、東京大学駒場、早稲田大学
留学に対する意識・条件・選抜
学生の約半数が文部科学省の奨学金試験を受験する。(過去2年間で4名合格) 協定大学:東京外国語大学(3名)、東北大学(2名)、東京大学駒場(1名)、早稲田大学(1名)(年次毎に枠がある) 私費留学する学生も多い。
日本の語学学校や、日本と関係のある企業で行われている短期間のサマーコース(試験を受けて修了すると研修単位が与えられるコースもある)を受ける学生もいる。
日本の語学学校や、日本と関係のある企業で行われている短期間のサマーコース(試験を受けて修了すると研修単位が与えられるコースもある)を受ける学生もいる。
留学後の学生の状況
文科省の国費1,2名、交流協定によるもの、その他30人程度は私費留学(短期、サマースクールなど含め)。正規の3学年を4年在学する者が少なくない。
その他情報
調査協力者
マティルデ・マストランジェロ(サピエンツァローマ大学准教授)
調査者
高垣敏博(東京外国語大学総合国際学研究院教授)
調査日
資料
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