大学名
マドリード自治大学

スペイン
地域
ヨーロッパ
原語または英語名
Universidad Autónoma de Madrid
学部
日本語学科あるいは関連学科
構成(組織・教員数・学生数)
日本語の教員:6名(日本人4名・スペイン人2名)。専門は日西対照研究、スペイン語話者への日本語教育、日本語コーパスによる教材開発等。その他に日本の文学・経済・美術史等を専門とする教師も日本語教育に携わる。
日本語学習の主たる目的
1年次:週4時間、年間120時間の授業で日本語の言語的特徴およびCEFR(欧州言語共通参照枠組み)のA1レベル前半に相当する日本語の基礎的な4技能(読む・書く・聞く・話す)を学習。
2年次:週4時間、年間120時間。CEFRのA1レベル後半に相当。
3年次:週4時間、年間120時間。CEFRのA2レベル相当。
4年次:週4時間、年間120時間。CEFRのB1レベル相当。
必修科目
1年次:日本語1、日本語2
2年次:日本語3、日本語4
3年次:中級日本語1・2
4年次:中上級日本語1・2
日本人教員情報
日本人教員は4名。 初級から中上級の日本語教育を担当する外に、スペイン人の教員に日本語の授業に関する助言を行なう。
目標とする日本語のレベル
日本文化を知るためのツールとしての日本語の学習。語学以外の科目との連携を目指している。
必須科目の使用テキスト
『みんなの日本語初級』『みんなの日本語中級』(スリーエーネットワーク)
『Basic Kanji Book 』『Intermediate Kanji Book』(凡人社)
『Manual de Lengua Japonesa/日本語マニュアル』(高木香世子、高森絵美共著、Ediciones UAMマドリード自治大学の出版)
卒業生の進路
日本、スペイン、米国、フランス等各国の大学や大学院へ進学。
日本人学習者に対するスペイン語教育に従事。
スペイン企業の日本支社、日本の独立行政法人や日系企業のマドリード支部等へ就職。
スペイン国家公務員(司書・教師等)。 観光業等一般企業への就職。
学習上の困難点
自律学習に慣れず、集中力の維持がうまくできない学生が見受けられる。
学習項目としては、母語と異なる日本語表記の特徴(漢字かな混じり、表意文字、音訓等)、原語と著しく異なるカタカナ語、さらに場面に応じたスピーチ・スタイルの使い分けなどが難しい。
大学院

構成
日本語関連の大学院コース無し。
研究領域・方向性
日本語関連の大学院コース無し。
コースの特徴
日本語関連の大学院コース無し。
学位授与
日本語関連の大学院コース無し。
卒業後の進路
日本語関連の大学院コース無し。
留学

位置づけ
1年間の留学期間に少なくとも50単位相当の科目履修が求められる。
単位交換については、コーディネーターであるアジア学課程の教員に相談して科目を選定。
提携大学
東京外国語大学等。
留学に対する意識・条件・選抜
留学願望は一般的に高く、奨学金や大学間協定による日本留学を入学時からの目標にしている者もいる。
交換留学生の条件は、受講登録をしていない科目が50単位分残っていることで、書類選考により、学業成績が優秀で留学先の大学の条件を満たす者。
留学志望動機も重要な選抜対象となる。
留学後の学生の状況
ほとんど例外なく日本語の上達が際立ち、留学経験を通して得た自信がその後の学習の牽引力となっている。再度の留学を希望し、国費留学を目指す者も少なくない。
その他情報

調査協力者
木村千枝子(マドリード自治大学専任教員)
調査者
高垣敏博(東京外国語大学総合国際学研究院教授)
調査日
2011/03/18
資料

コメント

検索キーワード

その他
沿革:
1993年度より第2外国語として学部内に初めて日本語講座が設置、その後2003年度より大学学士課程後期2年間の東アジア研究学士課程が設置される。
2009年度からは大学教育体制の変革に伴い、従来の学士課程に代わり4年間の大学基礎課程(Grado)としてアジア・アフリカ学課程が新たに設置され た。

日本語学習の動機:
アニメ・漫画あるいは映画やJポップなど現代日本のサブカルチャーを通して日本や日本語に興味を持った者が大半を占めている。上級レベルになるに従って伝 統的な日本文化などの専門分野を目指す学生が増加する傾向がある。また、純粋に言語学的興味を持つ者も少なくない。
外大関係者情報