大学別データベース

大学名
國立政治大学(外国語文学院日本語文学系)

台湾
地域
アジア
原語または英語名
National Chengchi University
学部
日本語学科あるいは関連学科
構成(組織・教員数・学生数)
日本語学科学生数
・主専攻:1学年35名(合計140名)
・副専攻:700名程度履修(1学年受け入れ数:300名)。
教員数(専任)
教授・副教授・助理教授・講師:10名(うち日本人教員:2名)
于乃明(教授):日本歴史、日本近代史、中日外交史
黃錦容(教授):日本近代文学、日本女性主義文学
蘇文郎(教授):日本語句法、中日文句法結構対比分析
吉田妙子(教授):日本語語法、西洋哲学
徐翔生(教授):日本思想、日本文化 蔡瓊芳(准教授):日本語敬語、日本語教授法
王淑琴(准教授):日本語語言学
鄭家瑜(准教授):日本古典文学
永井隆之(助教):日本歴史
孫克蔭(講師):新聞日本語、日本語翻訳、日本歴史
日本語学習の主たる目的
大学一・二年に日本語の聴解力、会話力、読解力、記述力、翻訳力という5つの基礎能力を兼ね備えた人材を育成し、さらに三・四年に言語、文学、歴史、文化などの専門課程を増やし、専業知識及び競争力を持つ人材を育成することを目標としている。なお、ダブルメジャーを奨励している。

ダブルメジャーの奨励:
学生の75%程度が副専攻を選び、5年の間に主専攻と副専攻の学位を取得することを奨励。
(1) 日本語学科学生のダブルメジャー者数統計資料(2011年-2013年)合計59人
(2) 日本語学科副専攻履修者数(2011年-2013年)合計43人(一人同時に二つ副専攻を履修可能)
必修科目
一年:初級日本語、日本語会話(一)
二年:中級日本語、日本語会話(二)、日本語習作(一)、日本語語法
三年:高級日本語、日本語会話(三)、日本語習作(二)
日本人教員情報
専任教員:2人
 吉田妙子教授
 専門:日本語語法、西洋哲学
 担当科目:日本語会話(二)、日本語会話(三)、日本語習作(二)、日本語演習(二)、日本語意味分析(修士課程)

 永井隆之助理教授
 専門:日本歴史
 担当科目:日本語会話(二)、日本語会話(三)、日本語習作(一)、多語言多文化同時学習(中日)、日本社会史研究(修士課程)、日本古文書研究(修士課程)
目標とする日本語のレベル
日本語能力試験N1
必須科目の使用テキスト
『みんなの日本語初級I・II、進階I・II、読本篇』 大新書局
『初級日本語(会話)』大新書局
『新文化日本語初級1』大新書局
『上級で学ぶ日本語』尚昂文化
『現代日本語文的口語文法』大新書局
『たのしい日本語会話教室』大新書局
『たのしい日本語作文教室Ⅰ』大新書局
『每日聽力日本語初級I・II』大新書局
『テーマ別 中級から学ぶ日本語』尚昂文化
『実力日本語上・下』アルク
卒業生の進路
卒業生の約1割は日本の大学院へ留学し、約1割は日本以外の大学院へ留学する。さらに約1割は国内の大学院へ進学する。その他7割程度が日系企業、翻訳、出版社外交部(外務省)等に就職する。 在学中に金融関連や法学などの科目の履修者は、国際貿易、特許事務所などの会社に勤める。
学習上の困難点
未調査
大学院
日本語研究関連コース
構成
日本語文学系修士課程
学生数:1学年10名程度(合計23名程度在籍)
教員数:教授・副教授・専任助理教授:9名(うち日本人教員:2名) 于乃明(教授):日本歴史、日本近代史、中日外交史
黃錦容(教授):日本近代文学、日本女性主義文学
蘇文郎(教授):日本語句法、中日文句法結構対比分析
吉田妙子(教授):日本語語法、西洋哲学
徐翔生(教授):日本思想、日本文化
蔡瓊芳(准教授):日本語敬語、日本語教学
王淑琴(准教授):日本語語言学
鄭家瑜(准教授):日本古典文学
永井隆之(助教):日本歴史
研究領域・方向性
語学組: 言語学、日本語文・句法、中日文法結構比較分析
文学組: 古典文学、近代文学、女性主義文学
歴史文化組:歴史、近代史、中日外交史、日本思想、日本文化
コースの特徴
修士課程のみ。
修了要件:大学院に2年以上在学し、32単位以上を修得し、且つ必要な研究指導を受けた上、修士論文の審査及び最終試験に合格しなければならない。
単位の修得:修了要件としての32単位以上は原則として大学院授業科目から修得するものとし、必修科目はなし。所属以外で開設されている本校、または他校(お互いに提携のある)の日本語文学系修士課程の授業科目、例えば、本校の日本研究碩士学位学程(日本研究学位課程)などの授業科目を履修しても、卒業単位にすることができる。

日本語学科修士課程履修科目:
日本外交史研究、日本政治史研究、日本社会史研究、日本思想研究、文献導読、日本古文書研究、日本古典文学賞析、日本戦後の社会と思想、研究方法と指導、日本古典文法、日本語学研究、日本語の意味分析、日本文化史研究、日本物語文学研究、日本古典和歌賞析、語料庫と言語研究、日本古典文学研究

学際的視野に立ち、他研究科の科目の履修も可能。
日本政治経済研究(日本学程)、戦後中日関係発展(日本学程)、日本コンテンツ産業專題研究(日本学程)、日本経済專題研究(日本学程)、日本開発援助(日本学程)、日本政黨政治研究(日本学程)、日本政治思想研究(日本学程)、日本金融制度研究(日本学程)、日本消費研究專題(日本学程)、日本政治研究(政治系)、日本外交政策(外交系)、地域研究—東アジア国際関係研究(外交系)、現代日本企業経営(企管系)、大正、昭和期と統治時代台湾新文学(台文所)、日本史学名著選読(台史所)
学位授与
日本語文学科は修士課程のみ。2007年01月~2014年1月、修士号合計約46名。
卒業後の進路
卒業生の約1割は日本の大学院へ留学する。その他8割程度が日系企業、翻訳、出版社等に就職する。 
留学

位置づけ
日本の交流協定大学へ、毎年約15名程度交換留学生として留学している。
単位交換の有無:学部→有、修士課程→無。
日本交換留学者数統計2010年-2013年:学生合計68人
提携大学
交流協定校:32校
東京外国語大学、東京大学、お茶の水女子大学、一橋大学、東京工業大学、筑波大学、京都大学、北海道大学、東北大学、広島大学、愛媛大学、長崎大学、名古屋大学、金沢大学、佐賀大学、宮崎大学、宇都宮大学、秋田国際教養大学、青山学院大学、中央大学、同志社大学、国際大学、香川大学、慶應義塾大学、関西学院大学、杏林大学、​​明海大学、立教大学、立命館アジア太平洋大学、立命館大学、東洋英和女学院大学、早稲田大学
留学に対する意識・条件・選抜
協定校への留学は、本学と学生交換協定を結んでいる海外の大学に1学年、又は1学期で留学できる。協議に基づく留学は、留学を希望する学生自身が留学先の大学を選んで留学するものである。
派遣学生の募集は、毎年春と秋の2回に國際合作事務處(Office of International Cooperation)を通じて行われる。選考は、言語能力・成績・小論文及び面接等によって行われ、派遣先大学からの入学許可をもって正式決定となる。
留学後の学生の状況

その他情報

調査協力者
徐翔生(政治大学日本語文学系主任、教授)
調査者
谷口龍子(東京外国語大学国際日本研究センター准教授)
調査日
2014/03/20
資料

コメント

検索キーワード

その他
・アジア言語学科日本語組が本学科の前身であり、1989年に日本語学科として独立した。2003年に大学院修士課程を設立。
・東京外国語大学は、1996年10月、日本の国立大学として初めて台湾の国立大学である政治大学と交流協定を締結した。現在毎年1名の学部交換留学生を送っているが、今後は、ますます深い大学院レベルでの交流をすすめることを望んでいる。
外大関係者情報