大学別データベース

大学名
パリ・ディドロ(パリ第七)大学(日本語科)

フランス
地域
ヨーロッパ
原語または英語名
Université_Paris_Diderot-Paris 7
学部

構成(組織・教員数・学生数)
日本語学科の教員は計11名。職名と専門は以下のとおり。
セズレ教授(法学)、坂井教授(現代文学)、堀内教授(自然科学史)
ハイエック准教授(歴史社会学、知識社会学)、中島准教授(言語学)、大島准教授(言語学)、ストルブ准教授(古典文学、近松、西鶴)、ブリセ准教授(美術史)、アーモン准教授(経済学)、矢田部准教授(社会学)、広瀬准教授(デザイン)
学生数は1年次180名(実際に期末テストを受けるのは150名)、2年次約100名(含編入生)。
日本語学習の主たる目的
教育目標と設置科目:本来、日本学研究者養成のための日本語学科であり、古典や文化に関する授業科目が中心であったが、近年は、就職に結びつく授業を希望する学生が増えた。
さらに、PPP(projet professionnel personnalisant)の単位導入等により大学の専門学校化が進んでいる。
日本語科3年次のpppは、日本語能力試験2級準備講座、履歴書作成の授業と外部の職業人及び卒業生による就職のための講演とが組み合わさった授業となっている。
学生の日本語学習の動機:サブカルチャー(漫画、J・pop、ファッション、メイド喫茶、化粧など)の影響が大きい。
必修科目
日本語(文法)、漢字、文法練習、読解の授業が各週1.5時間。会話(基礎、応用)が週3時間。
3年次には日本語能力試験準備講座、履歴書を書く授業などが加わる。
日本人教員情報
構成部分を参照。
目標とする日本語のレベル
日本語科の3年次に日本語能力試験2級準備講座開設。
必須科目の使用テキスト
1年次:『みんなの日本語Ⅰ』、週1課のペースで25課を1年間で修了。
2年次:「みんなの日本語Ⅱ」

使用の理由:副教材が揃っていることから、2年毎に交代する会話・聴解担当教員間で引き継ぎがしやすいためである。
漢字教材はパリ第七大学作成の教材を使用:1年次450字、2年次500字学習。
卒業生の進路
3年で卒業した場合は、ほとんど日本語を使わない職業に就くが、稀に任天堂、マキシム、警察など日本語活用の機会がある職場に就職する者もいる。
学習上の困難点
漢字の学習。
大学院

構成
修士課程1年の学生は30名~40名。
研究領域・方向性
社会学(矢田部准教授指導)専攻者が最も多い。テーマ:失業、部落問題、ニート、格差、ポップカルチャー等。
日本語学専攻者は6名。
コースの特徴
未調査
学位授与
フランス全国で日本学の博士号取得者は約1~3名。
卒業後の進路
ほとんどの博士課程の学生と修士課程の学生5人ぐらいが留学する。
修士課程2年を卒業の場合、日本関係の仕事に就く可能性が学部卒の場合より高くなる。また、高等教育資格試験(Agrégation)の試験受験が可能。
留学

位置づけ
交換留学により一部の大学と単位交換を行っている。
提携大学
交換留学協定校―神戸大学、名古屋大学、お茶の水女子大学、法政大学、ICU, 関西大学、和歌山大学、福岡大学、武蔵大学、立命館大学、奈良女子大学、東京大学
留学に対する意識・条件・選抜
3年生70人のうち20人が1年間の留学を希望。成績と志望動機書による選考で、そのうち10人ぐらいが日本に留学できる。
留学後の学生の状況
日本語の総合力にレベル差が出る。留学後の日本語の授業は参加免除になる場合が多い。
その他情報

調査協力者
大島弘子(パリ・ディドロ(パリ第七)大学東洋言語文化学部日本語科准教授)
調査者
谷口龍子(東京外国語大学国際日本研究センター准教授)
調査日
2011/03/10
資料

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その他

外大関係者情報
ストルブ准教授は本学で教授経験有り。