大学名
韓国外国語大学校
国
大韓民国
地域
アジア
原語または英語名
한국외국어대학교 <Hankuk University of Foreign Studies(HUFS)>
学部
構成(組織・教員数・学生数)
専任教員は13名(韓国人9名/日本人4名)、学生数は約440名(学年ごとに定員85名+外国人を含む定員外の約25名)である。第2キャンパスのグローバルキャンパスには日本語通翻訳学科がある。専任教員は8名(韓国人5名/日本人3名)、学生数は約160名(学年ごとに定員40名)である。
ソウルキャンパスの日本語大学は、2014年からの改編で、日本言語文化学部(定員50,来年から48)と融合日本地域学部(定員35)に分かれ、学生は入学時からどちらかの専攻を選択して入学するようになった。
ソウルキャンパスの日本語大学は、2014年からの改編で、日本言語文化学部(定員50,来年から48)と融合日本地域学部(定員35)に分かれ、学生は入学時からどちらかの専攻を選択して入学するようになった。
日本語学習の主たる目的
日本語についての理解と日本語の運用能力をもとに、日本の政治、経済、社会、文化などについての理論と実際を指導・研究することによって、韓国と日本の文化交流及び発展に寄与できる国際的な専門家を養成することが、日本語大学の教育理念である。日本語大学は、このような教育理念の実現のために、理論と実際をバランスよく取り入れたカリキュラムを組んでいる。聞く・話す・読む・書くといった4技能を1、2年次に、日本語学・日本文学・日本地域学の各分野における専門知識を3、4年次に配置し、日本語能力と専門知識・学問的知識を総合的に養成している。
必修科目
1年:日本学部専攻探索(1、2)、視聴覚日本語(1、2)、日本語購読(1、2)、日本語読解(1,2)、初級日本語会話(1、2)/2年共通:日本語原書講読(1、2)、日本語原書読解(1、2)、日本語文章練習(1、2)、中級日本語会話(1、2)
2年日本語学専攻:日本語学入門(1、2)
2年日本文学専攻:日本文学入門(1、2)
2年日本地域学専攻:日本地域学入門(1、2)
3年共通:上級日本語会話(1学期)、韓日ビジネス翻訳練習(2学期)
4年共通:プレゼンテーション日本語(1学期)、インタビュー日本語(2学期)
2年日本語学専攻:日本語学入門(1、2)
2年日本文学専攻:日本文学入門(1、2)
2年日本地域学専攻:日本地域学入門(1、2)
3年共通:上級日本語会話(1学期)、韓日ビジネス翻訳練習(2学期)
4年共通:プレゼンテーション日本語(1学期)、インタビュー日本語(2学期)
日本人教員情報
4名の日本語学、日本文学、日本語教育学を専門とする日本人教員は、主に会話の授業を担当している。修士号以上の学位を有し、外国人を対象とする日本語教育歴を持つことを採用条件とする。
目標とする日本語のレベル
FLEX日本語の獲得点数が第1専攻700点以上、第2専攻600点以上ではないと、卒業できない。FLEXは韓国外大が開発した国家公認の外国語資格試験。FLEX700点は、JLPTのN1に相当。
必須科目の使用テキスト
初級日本語会話、中級日本語会話、現代日本語の第一歩、日本語原書理解、日本名文鑑賞、大学日本語、日本語文章練習、日本語コース、日本語の聞き取り入門、など。(以上、すべて韓国外国語大学校日本語大学学術図書編纂委員会著、韓国外国語大学校出版部)
卒業生の進路
主な進路:
一般企業、金融、外資系企業、公務員、ホテル、旅行会社、出版、同時通訳など。大学院に進学し(日本留学を含む)研究職に就く者も多数。
一般企業、金融、外資系企業、公務員、ホテル、旅行会社、出版、同時通訳など。大学院に進学し(日本留学を含む)研究職に就く者も多数。
学習上の困難点
初級の場合、既習の学習者(と日本に滞在経験のある学習者や帰国子女を含む)が多く、場合によっては飛び級をする学習者もいる。同じクラス内のレベルの差が大きいので、それに合わせた指導が必要。中級以上の場合は、ほとんどの学習者が所定のレベルに達するが、一部の学習者(経営学、経済学などのそれぞれの第2専攻を優先する学習者や、海外からの中国人留学生など)は、所定のレベルに達するすることができず、学習内容を消化できないケースがある。
大学院
構成
以下の4つの院から構成される。学生数は、2014年2学期(秋学期)現在。
(一般)大学院日語日文学科:日本語学、日本文学。教員数;専任教員10名+外来講師1~3名。学生数;修士課程27名、博士課程16名。修士・博士統合課程4名。
国際地域大学院日本学科:日本政治、経済、社会・文化。教員数;専任教員4名+外来講師数名。修士課程42名、博士課程11名。
通翻訳大学院韓日科及び韓英日科:通翻訳。専任教員2名+外来講師15名。修士課程34名、博士課程3名。 教育大学院日本語教育科:日本語教師養成。専任教員2~10名+外来講師2名。修士課程34名、博士課程は設置されていない。
(一般)大学院日語日文学科:日本語学、日本文学。教員数;専任教員10名+外来講師1~3名。学生数;修士課程27名、博士課程16名。修士・博士統合課程4名。
国際地域大学院日本学科:日本政治、経済、社会・文化。教員数;専任教員4名+外来講師数名。修士課程42名、博士課程11名。
通翻訳大学院韓日科及び韓英日科:通翻訳。専任教員2名+外来講師15名。修士課程34名、博士課程3名。 教育大学院日本語教育科:日本語教師養成。専任教員2~10名+外来講師2名。修士課程34名、博士課程は設置されていない。
研究領域・方向性
一般大学院:日本語学専攻、日本文学専攻。日本語学は音声・音韻・語彙・表現・待遇表現・言語行動(コミュニケーション)を主な研究領域にしている。日本文学は説話・源氏物語・詩歌・近代文学などを主な研究領域にしている。
国際地域大学院:日本地域学専攻。日本の政治・経済・社会・文化を主な研究領域にしている。
通翻訳大学院:日本語-韓国語、韓国語-日本語の両方向の翻訳・通訳を主な研究分野としている。
教育大学院:日本語教育学の各分野―教授法、教育理論、日本語学及び日本文学の理論などを主な研究分野としている。
国際地域大学院:日本地域学専攻。日本の政治・経済・社会・文化を主な研究領域にしている。
通翻訳大学院:日本語-韓国語、韓国語-日本語の両方向の翻訳・通訳を主な研究分野としている。
教育大学院:日本語教育学の各分野―教授法、教育理論、日本語学及び日本文学の理論などを主な研究分野としている。
コースの特徴
基本的に日本の大学院と同様である。大学院課程は、修士課程と博士課程に二分されおり、各々修士号と博士号を授与している。なお、修士・博士統合課程が募集を開始し、新入生が入学している。コースワークでは、大学が用意した複数の科目(course)の中から、学校の規定と自分の学習テーマに沿うものを選択履修する。科目ごとに発表やレポート、試験があり、それぞれの成績や評価から総合的に判断され、学位取得の可否が決まる。修士・博士候補資格試験では、外国語(英語と日本語)と自分の専攻科目を受験しなければならない。
学位授与
学位論文の専門分野は、言語学系42%、文学系46%、地域学12%の割合である。
卒業後の進路
大学教授、中学・高校教師、研究所の研究員、通訳・翻訳など研究や専門分野に関係のある分野に進出することが多い。また、マスコミ、一般企業、金融、外資系企業、海外駐在員、 公務員、ホテル、航空会社、旅行社などにも就職する。
留学
位置づけ
夏季の東京日本語研修:東京に2-3週間滞在しながら、日本語のクラスで日本語を学習する。日本語学習だけでなく、文化体験や日本人との交流を行う。日本語クラスに出席し、最終テストに合格した学習者はその成績を単位に変換できる。ただし、2010年度の関東大震災以降、学生の都合などで中止となっている。
冬季石川県日本語研究:夏季の東京日本語研究と同様のプログラムとして、単位を変換できる。
そのほか、早稲田大学の交換留学生など海外の協定大学との交換留学生プログラムを運営しており、単位を交換できる。なお、大学全体のシステムとして7+1(在学4年間8学期のうち、1学期は海外の大学で講義を受け(留学し)、その成績を本校で単位に変換することができる。
冬季石川県日本語研究:夏季の東京日本語研究と同様のプログラムとして、単位を変換できる。
そのほか、早稲田大学の交換留学生など海外の協定大学との交換留学生プログラムを運営しており、単位を交換できる。なお、大学全体のシステムとして7+1(在学4年間8学期のうち、1学期は海外の大学で講義を受け(留学し)、その成績を本校で単位に変換することができる。
提携大学
(提携順)天理大学、上智大学、早稲田大学、東洋大学、神田外大、東京大学、麗澤大学、筑波大学、東京外大、山口大学、桜美林大学、文教大学、福島大学、城西大学、青山学院大学、名古屋大学、鶴見大学、立命館大学、立命館アジア太平洋大学、立教大学、同志社大学、新潟県立大学、目白大学、別府大学、長崎外大、都留大学、関西国際大学、鹿児島大学、関西大学、京都外大、愛知県立大学などを含む31校(2014年11月現在)
留学に対する意識・条件・選抜
日本語大学の学生は、日本への留学について強い関心を持っている。大学で設けている日本留学のプログラムに毎学期多くの学生が応募している。交換留学生制度(7+1制度を含む)の場合、定員が限られているため、留学生は、成績と(日本人教員による)インタビューによって選抜されることもある。
留学後の学生の状況
留学から戻ってきた学生が提出した報告書によると、大学によって差はあるものの、日本での留学について概ね満足している。日本語や日本についての関心がさらに高まるだけでなく、日本での経験や留学による日本語の実力向上が自信につながり、勉学にも以前より一層熱心に取り組んでいる。
その他情報
調査協力者
韓美卿(韓国外国語大学校日本語大学 前学長、名誉教授)、李相薫(同大学融合日本地域学部長、教授)金東奎(同大学日本言語文化学部長、副教授)、金鍾徳(同大学日本言語文化学部、教授)
調査者
野本京子(東京外国語大学教授)、坂本惠(東京外国語大学教授)
調査日
資料
コメント
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その他
調査日 2011/6/15、2014/11/25
外大関係者情報