大学名
トロント大学(人文学部東アジア学科)

カナダ
地域
アメリカ
原語または英語名
University of Toronto
学部

構成(組織・教員数・学生数)
人文学部東アジア学科には、言語以外に、歴史、宗教、哲学、文学等のコースがあり、これらと言語のコースの組み合わせで学位(東アジア研究major, specialist, minor)が取得できる。東アジア学科の学生数1000人程度のうち、日本語学習者は毎年350人程度。
教員はリサーチ・ストリームとティーチング・ストリームに分かれる。言語教育の担当教官はティーチングストリームに属する。
日本語学習の主たる目的
4技能の習得。400レベルのみ話し言葉(会話)中心のコースと読み書き中心のコースに分かれる。
必修科目
Major: EAS220Y Modern Standard Japanese II
Specialist: EAS320Y Modern Standard Japanese III
週5時間で、1学期12週、2学期12週
日本人教員情報
専任2名(うち1名は任期付き) 専門:日本語教育
目標とする日本語のレベル
100レベル終了時: N5レベル
200レベル終了時: N4レベル
300レベル終了時: N3レベル
400レベル終了時: N2レベル

卒業時日本語能力試験1級合格者は少ないが、ほとんどが2級レベルには到達する。
必須科目の使用テキスト
初級:『みんなの日本語1』『みんなの日本語2』(文法、漢字、読み物教材を含む)1,2年次に終了。
中級前期:『日本語中級J301 ?基礎から中級へ?』(土岐哲他著)、 『Intermediate Kanji Book 1』、『日本語生中継初中級編』(ポイクマン総子・小室リー郁子他著)
中級後期:トロント大学制作教材、『留学生のためのここが大切文章表現のルール』石黒圭他著、『日本語生中継中上級編』(ポイクマン総子・小室リー郁子他著)
卒業生の進路
卒業後は、JETプログラムに採用され、来日する者もいる。
学習上の困難点
トロントには、日本人が多く集まっている特定の地域がなく、母語話者と接触する機会が少ない。
漢字圏学習者と非漢字圏学習者の混合クラスである点も指導の難しさがある。
大学院

構成
文学、歴史などが専門で学生数は20名程度。
研究領域・方向性
日本語学のみ。
コースの特徴
未調査
学位授与
未調査
卒業後の進路
未調査
留学

位置づけ
多くの場合、2年次以降、希望者が留学オフィスに申し込む。提携校で履修するコースの内容にも依るが、1年の留学であれば5コース分の単位が互換できることが多い。(トロント大学では、1年で5コース分の単位を取得するのが一般的)。留学期間は、夏、1学期、または1年間の中から選ぶことができる。
提携大学
東京大学、早稲田大学、慶応大学、ICU、日本大学、立教大学、横浜国立大学、筑波大学、京都大学、関西学院大学、九州大学、秋田国際大学、名古屋大学
留学に対する意識・条件・選抜
トロント大学からの交換留学は、Centre for International Experienceがとりまとめ、手続きを行っている。
交換留学ではないが、夏に海外でトロント大学のコースを履修・単位を取得できるプログラムがあり、トロント大学内のWoodsworth Collegeが海外の大学と連携して実施している。そのうち、日本語のコースは、ICUで行われており、コースを修了するとトロント大学の単位が取得で きるシステムになっている。
留学後の学生の状況
帰国後は、日本語コースをスキップして履修する。
日本研究などの分野で大学院(日本または北米)への進学を考える学生も少なくない。
文科省の奨学金に申し込み、再度留学する者もいる。
その他情報

調査協力者
小室リー郁子(人文学部東アジア学科、Senior Lecturer)
調査者
谷口龍子(東京外国語大学国際日本研究センター准教授)
調査日
2011/02/23
資料

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