大学名
復旦大学

中国
地域
アジア
原語または英語名
Fudan University
学部
日本語学科あるいは関連学科
構成(組織・教員数・学生数)
・「外文学院」(外国言語文学学院)の「日語語言文学専業」(日本語言語文学専攻)学部生は、年に24名募集しており、計96名が在籍。
・その他、韓国籍等の留学生が、年に3、4名正規学生として本学部に在籍しており、合計100名の学部学生がいる。 ・日本語言語文学専攻には10名の専任教員が所属している。そのうち、日本人教員が1名いる。
日本語学習の主たる目的
・将来の仕事や大学院進学などに向けた実用的な運用能力と、日本語を活かして研究する能力を重要視。
必修科目
・日本語Ⅰ(上)、日本語Ⅰ(下)、日本語Ⅱ(上)、日本語Ⅱ(下)、日本語Ⅲ(上)、日本語Ⅲ(下)、日本語ヒアリング(上)、日本語ヒアリング(下)日本語会話(上)、日本語会話(下)、日本語作文Ⅰ、日本語作文Ⅱ
・翻訳理論と技巧(上)、翻訳理論と技巧(下)、日本文学史(上)、日本文学史(下)、日本新聞選読、日本文学選読(上)、日本文学選読(下)、日本語文法、日本事情
・実習・調査、卒業論文
日本人教員情報
・日本人教員は1名。
・採用に関しては、日本人で高等学校教諭一種免許(国語科)を持っていることを条件に、日本から招聘。
・担当科目は、高学年の学生に上級日本語、日本文学史。それぞれ上、下があり、毎学期開講。
・その他1学期おきに担当する科目として日本古典文学選読、日本新聞選読、日本古典文法、日本の映画、ドラマ、日本語作文Ⅱと日本事情を担当する。
目標とする日本語のレベル
・2年生までは、日本語能力試験1級に合格することを学習進度の目安とする。
・卒業するまでに、中国で実施されている「大学専攻生日本語8級」合格を目標としている。
必須科目の使用テキスト
・日本語(初級・中級):『新編日本語1』、『新編日本語2』、『新編日本語3』、『新編日本語4』、
・日本語(上級):『上級日本語』、その他担当する教員が選んだ文学作品や文化を論じている文章など。
・日本語ヒアリング:担当する教員が編集した特別講義ノート。
・翻訳理論と技巧:『新編日漢翻訳教程』
・日本語会話:『日本語会話』
・日本語文法:『新編日本語文法』
・日本文学史:『日本文学史』
卒業生の進路
・卒業後の就職率は好調である。
・日系企業、アメリカを含んだ世界的大手企業や事務所、中国の政府役所、国際交流事務所通訳などに就職する。
・最近は、日本やアメリカ、イギリス、香港などの大学の大学院へ進学するケースも増えている。
学習上の困難点
学習者は日本語の外来語の氾濫と、新語の増加に戸惑いを感じている。
大学院
日本語研究関連コース
構成
・「外文学院」(外国言語文学学院)の「日語語言文学専業」(日本語言語文学専攻)に、大学院のコースがある。
・大学院生は、台湾・マカオ・香港を含めた地域から、年に3名ないし4名募集。
研究領域・方向性
研究領域は、日本文学、日本語学、日中文化文学比較研究、翻訳学の4つである。
コースの特徴
・在籍する大学院生は、3年間で36単位を取得すると修了できる。
・英語、学術活動、教育実習などの教養科目以外に、必要な単位数は20である。
その内訳は、学位基礎単位6単位、学位専門単位6単位、学位選択単位8単位となっている。
学位授与
ほとんどの大学院生は修了した時点で修士号を授与される。
卒業後の進路
・大学などの日本語教員、政府役所、日系企業など。
・最近は、博士課程に進学するケースも増加している。
留学

位置づけ
学術協定による交換留学生として協定校に留学した学生には、単位交換が認められる。
単位交換が認められるものは、留学先の授業科目の内容が復旦大学で開講されている科目に類似している科目に限られる。
提携大学
学部レベルでの連携大学はない。
留学に対する意識・条件・選抜
原則としてすべての学生が応募できる。
選抜条件は以下の通りである。
1.成績がクラスで上位5位以内
2.日本語関係の科目の成績が優秀
3.大学の様々なイベントに積極的に参加している
以上の条件に加え、TOEFLの成績や日本語能力試験の成績など、留学先の大学が提出した条件を加えることもある。
留学後の学生の状況
本学に戻って引き続き学業を続ける。
その他情報

調査協力者
徐静波(復旦大学日本研究中心)
調査者
三宅登之(東京外国語大学大学院総合国際学研究院教授)
調査日
2011/08/11
資料

コメント

検索キーワード

その他

外大関係者情報